この記事では
という質問に
短大卒の栄養士から実務経験を経て、働きながら国家試験に合格し管理栄養士となった私がお答えいたします。
結論から言うと
短大卒・専門卒でも管理栄養士になれます。
その理由は、私がなれたから。
まぁ冗談は置いといて、短大卒専門卒でも管理栄養士になるのは不可能ではありません
この記事では、短大卒専門卒で委託会社で働きながら管理栄養士なれる方法についてお話いたします。
3分ほどで読めますので参考になれば幸いです。
Contents
管理栄養士になるための2つのルート
まず、管理栄養士になるには2つのルートがあります。
- :管理栄養士養成課程のある4年制の大学に行って、卒業と同時に管理栄養士の国家試験を受ける。
- :栄養士養成の短大や専門学校、または大学を卒業し、修業年数と実務経験年数の合計が5年を過ぎてから、管理栄養士の国家試験を受ける。
実務経験も行っていない、栄養士も持っていない人が管理栄養士の国家試験を受けることできません。
管理栄養士になる為には、上記の1又は2に該当する人しか受けることができないのです。
短大卒、又は専門学校卒の管理栄養士国家試験合格率は?
厚生労働省が発表している公式のデータだと
第31回(平成29年)の管理栄養士養成課程を卒業していない受験者(既卒者)の管理栄養士国家試験合格率は
19.3%、8129名中、1565名が合格しています。
ひっさびさに合格率みたんだけどい、今の既卒受験者の合格率って高いんですね。
確か、私が受験したときの合格率は8%ぐらいだった記憶があります(管理栄養士養成課程を卒業していない受験者)
今は管理栄養士養成課程ではない人の、5人に1人は受かっているんですね。
短大卒・専門卒でも管理栄養士になれる
昔は8%、低い年だと5%なんてときもありましたが、短大・専門卒でも管理栄養士になれます。
なぜ今は19.3%とこんなに合格率が高いのか?
それは
管理栄養士国家試験対策の予備校や、セミナーなどが昔よりも活発に開催されており
アプリなどで隙間時間に過去問を解けたり、私みたいなブロガーが受験に役立ちそうな情報を発信しているからです。
栄養士が管理栄養士になるまでには壁が

合格率が上がったのは良いことです。それだけ希望が持てます。
でも、栄養士には管理栄養士国家試験までに越えなければならない大きな壁があります。
実務経験です。
この実務経験をクリアするのが大変なのです。
実務経験をクリアできるまでの道のり
管理栄養士の試験は例年3月に行われています。
たいていの人は学校を3月に卒業し、4月から働き始めますよね。そして、受験願書を12月頃に提出します。
オレのときは、この実務経験が願書を提出して試験を受ける3月に終了予定と記載して、クリアしていればよかったんですが、今は願書を提出する時点で受験に必要な実務経験をクリアしていなければいけません。
2年制の短大であれば、短大の2年から、受験するのに必要な5年を引くと、実務経験は3年になります。なので、オレのときは3年目に受験できましたが、今は3年経過して4年目にやっと受験できます。
管理栄養士になるためには最低でも4年間は委託会社で働き続けなければなりません。
離職率の高く、ブラックだと言われている委託会社に4年もいるのは正直大変です。
実務経験をクリアするには、給食委託会社がベター
別に委託会社で実務経験をつむ必要はないのですが
管理栄養士国家試験願書の中に「実務証明書」という書類があり、「厚生労働省令で定める施設の種類」と、「栄養指導業務の内容」という項目があります。
これは厚生労働省が
「管理栄養士の試験受けたいの?だったら、こうゆう施設で、こんな事していたら受けさせていやってもいいでー」
という確認書類なので、委託会社に入社し栄養士として働いていたら嫌でもクリアできます。
それ以外の施設だと「栄養士に関する研究しせつ」とか「保健所その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関」とか
短大・専門卒で就職するにはちょっと難易度が高すぎる施設ばかりです。
そのため、この実務経験をクリアするには、給食委託会社に入って栄養士として働くのが1番現実的でしょう。
委託会社で働いているから勉強する時間がない。は思い込み。
よく「忙しくて時間が無い」、「残業ばかりで勉強する時間がない」なんて言葉を耳にしますが、本当にそうでしょうか。
1日30分も勉強する時間が取れませんか?
だらだらテレビを見ていたり、ケータイをいじっていませんか?
給食委託会社であれば残業はもちろんありますが、さすがに日付が変わるまで残業している人はいないでしょう。
休憩時間にスマホアプリで過去問を解いたり、Twitterで試験科目別の勉強botを見るとかならできますよね。
何もしないよりはマシです。
大事なのは習慣づけることです
毎日1問でもいいから過去問を解く。1ページでもいいから参考書を読む。
毎日意識して触れているうちに、いつの日からか無意識に過去問を解いている自分がいます。
そうなると合格への道が見えてきます。日頃のルーティーンから「テレビを見る」・「ケータイを見る」を排除し、「過去問を解く」・「参考書を読む」を追加しましょう。
働きながら管理栄養士国家試験に合格するには?
長々とお話してきましたが
働きながら管理栄養士になる方法ってなによ?
誰でも確実に管理栄養士国家試験に合格する方法なんてものはありませんが
誰でも管理栄養士国家試験合格に近づける方法はあります。
それは
「すべての最優先事項を、管理栄養士国家試験にする」です。
簡単に言うと、仕事以外の時間を管理栄養士の試験勉強にする。
睡眠や食事はきちんととりつつ、それ以外の時間は基本的に、管理栄養士国家試験に関係あることに使います。
私が委託栄養士として「すべての最優先事項を、管理栄養士国家試験にする」を実行していたときのお話は
【体験談】委託栄養士として働きながら、管理栄養士国家試験に合格した話。
という記事にまとめていますので、読んでみてください。
まとめ
短大卒だから。専門卒だから、管理栄養士国家試験を受けたって合格できるはずがない。と諦めるのはもったいないです。
むしろ、給食委託会社で調理や盛り付け、献立作成に発注と、実務経験をつんだ人こそ管理栄養士になるべきです。現場を理解しているのは強みです。
諦める前に、まずはチャレンジしましょう。