この記事では、「文系からでも栄養士・管理栄養士になれるのか?」という質問について
現役の管理栄養士がお答えいたします。
結論から言うと
文系・理系関係なく、栄養士・管理栄養士になれますが、勉強内容はがっつり理系です。
3分ほどで読めますので、お付き合いいただけると幸いです。
文系からでも栄養士・管理栄養士にはなれる
高校で文系を選択していても栄養士・管理栄養士の大学・短大・専門に入れますので
文系からでも、栄養士・管理栄養士にはなれます。
ちなみに私は、文系・理系のどちらでもなく
水産高校出身の水産系(丸一日実習室という名の工場でひたすら缶詰作るような学校)から管理栄養士になりました。
管理栄養士は理系の資格
文系でも栄養士・管理栄養士になることは可能です。
しかし、管理栄養士は理系の資格です。
文系・理系どちらでも可能ですが、大学入試や今後の勉強内容を考えると、理系の方が圧倒的に有利です。
例として、女子栄養大学の受験科目をみてみましょう。
女子栄養大学・栄養学部の受験科目は
・英語、国語から1つ選択
・数学(数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B)、理科(科学基礎、化学、生物)から1つ選択
となっています。
文系を選択していて女子栄養大学に行きたい人でも、数学・理科のどちらかを選択し受けなければならなりません。
がっつり理系の勉強内容
さらに、入学できたとしても
元素がくっついたり離れたり、酵素が作用しまくるTCA回路などの、「人体の構造と機能」
各栄養素の構造や生理作用、エネルギー代謝などの、「基礎栄養学」
などなど、理系内容の科目を勉強していくので
理系を選択しておくと有利なのは間違いありません。
TCA回路の化学式とか、文系を選択した人には見ただけで拒否反応がおきるかもしれませんね。
文系だろうが、理系だろうが、学ぶ意欲がないと管理栄養士にはなれない
栄養士免許は、厚労省が定めた単位(カリキュラム)を取得すると卒業と同時に取得できますが
管理栄養士免許を取得するには国家試験があり
たとえ管理栄養士養成の指定大学で十分に単位を持って卒業しても、試験に合格しないと管理栄養士免許は取得できません。
管理栄養士国家試験の難易度は、決して低いものではありません。
文系だろうが、理系だろうが、生半可な気持ちで受験すると落ちます。
理系を選択していた方が、スムーズに講義の内容を理解できますが、学ぶ意欲がないと簡単に置いていかれます。
逆に、文系を選択していた人でも、1から意欲的に学べば、管理栄養士国家試験も問題なく1発で合格できるでしょう。
文系だろうが、理系だろうが、大学・短大・専門学校に入ってからはやる気の問題です。
まとめ
栄養士・管理栄養士になりたければ、文系より理系を選択したほうが有利ですが
水産系からでも管理栄養士になれるので
文系だろうが、理系だろうが、最終的には本人のやる気の問題です。
文系でも理系でもない、水産系の私でも管理栄養士になれました。