けど、栄養士や管理栄養士の資格ってどうやったら取れるの?
という疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事では
「栄養士・管理栄養士免許の取得方法」について、現役の管理栄養士がお話いたします。
結論から言うと
栄養士になるには栄養士養成学校を卒業しなければなれないし
管理栄養士になるには栄養士免許を持っていないと受験すらできない
栄養士・管理栄養士免許を取得するには、栄養士の為の大学・短大・専門学校への入学が必須です。
細かい説明についてはこれからお話いたします。
3分ほどで読めますのでお付き合いいただけると嬉しいです。
Contents
栄養士の資格は、栄養士養成校に通い卒業しないと取得できない
栄養士は
栄養士養成施設(大学・短期大学・専門学校)に通い、必要な単位を取得し卒業しないとなれません。
夜間学校や通信教育の栄養士養成施設は存在しないので、栄養士免許を取得するには、昼間の栄養士養成課程のある学校に通う必要があります。
夜間学校や通信講座で栄養士免許を取得できない理由
なぜ、夜間や通信などの栄養士養成施設は存在しないかというと
栄養士免許を取得するさいに、必要な単位の中に
調理実習や、集団調理、さらには外部での調理実習の単位が含まれているからです。
夜間や通信では、それらの調理実習が行いえないので、夜間や通信などの栄養士養成施設は存在しないのです。
昼間の栄養士養成校に通い、必要な単位(50単位)を取得し、養成学校を卒業すれば栄養士免許が交付されます。
ってことなので、栄養士になるための試験はありませんし、通信講座でも取得できません。
なので
「よっしゃ!料理好きだし勉強好きだし、独学で栄養士になったるでー!!」と、独学で試験を受け栄養士になる。という方法は今の日本に存在しません。
栄養士になるには指定の学校に通い卒業するしか方法はない。
管理栄養士になるには、栄養士を持っていないと受験すらできない
次に管理栄養士免許の取得ほうほうですが
そもそも、栄養士と管理栄養士はどう違うのか?
栄養士免許は都道府県知事から発行され、管理栄養士は厚生労働大臣から発行されます。
と言っても「なんのこっちゃ」と思われたはずです。
簡単に言ってしまうと、管理栄養士は、栄養士の上の資格です。
栄養士免許だけだと、病院などの診療報酬(医療行為に対する料金)を取ることはできませんが
管理栄養士免許をもっていると、診療報酬を得ることができるようになります。
管理栄養士国家試験の受験資格を得るには
栄養士と違い、管理栄養士は国家試験を受験し合格することによって、管理栄養士免許が交付されます。
ですが、管理栄養士の国家試験を受けるためにはいくつか条件があり
1.栄養士免許を得た後に一定期間栄養の指導に従事した者(栄養士養成施設の在学期間+実務経験の合計が5年)
2.管理栄養士養成施設を修了して栄養士免許を得た者(4年制の大学や専門学校。実務経験不要となるため、4年生の時に、栄養士免許及び管理栄養士国家試験受験資格の両資格取得見込み扱いで即受験可能)
参照:Wikipedia
1または、2の条件を満たしていないと管理栄養士国家試験を受験できません。
1つづつ解説します。
栄養士免許を得た後に一定期間栄養の指導に従事した者
「栄養士免許を得た後に一定期間栄養の指導に従事した者」とは
栄養士養成施設で栄養士免許を取得し、委託会社などで栄養士として働き、実務経験(献立作成など)を積んだら「管理栄養士の国家試験を受けてもいいよ」という意味です。
実務経験の必要年数
実務経験の必要年数は、栄養士養成施設の在学期間によって変わってきます。
仮に、2年制の短大を卒業し栄養士免許を取得された方は、3年の実務経験が必要です。
栄養士養成施設の年数と、実務経験の年数の合計が5年を超えるとようやく国家試験を受験できるようになります。
栄養士になれればいい。管理栄養士は目指していない。という人は2年制の栄養士養成施設(短期大学や専門学校)で栄養士を取得したほうがいいです。
メリット:学費が抑えられる。
デメリット:管理栄養士を目指すなら、実務経験を積む必要がある。受験するまでに知識が抜ける・働きながらだと勉強時間の確保が難しい
管理栄養士養成施設を修了して栄養士免許を得た者
「管理栄養士養成施設を修了して栄養士免許を得た者」とは
管理栄養士の輩出・養成を目的とし、実務経験無しで管理栄養士国家試験の受験資格を得ることができる大学・専門学校で栄養士免許を取得卒業し
「指定の施設でちゃんと単位取っているなら、今すぐに国家試験を受けてもいいよ」という意味です。
主婦の方が4年も学校に通うのは大変だと思いますが、本気で管理栄養士を取得したいなら4年制の管理栄養士養成校に行き、実務経験免除で受験すべきです。
メリット:在学中から国家試験に向けて勉強するので、合格しやすい。
デメリット:最低でも4年間学校に通う必要がある。その分学費もかかる。
ユーキャンなどの管理栄養士資格の通信講座は、国家試験受験者が対象
ユーキャンのチラシや広告を見ると資格講座の中に「管理栄養士」も入っていますよね。
でも、あれってあくまで
管理栄養士の受験資格がある人向けの受験対策講座なんですよ。
管理栄養士国家試験の受験資格は
栄養士免許をすでに持っていて、栄養士として働いている。
管理栄養士養成施設を卒業している。
栄養士として給食委託会社(病院や介護施設)で働き、必要な実務経験年数をクリアし
いざ試験を受けようと思っても、独学じゃ受かる気がしないから
通信講座や予備校に通って国家試験合格を目指すぞ!!って人が対象です。
それを知らずに、実務経験をクリアしていないどころか
栄養士免許も持っていない人が受けようとしても、管理栄養士国家試験の願書を提出できないので、試験を受けることはできません。
主婦がゼロから栄養士免許を取得しようとすると最短でも2年はかかる
主婦の方に限った話ではないですが
栄養士養成学校に全く通ったことが無い、ゼロの状態から栄養士になろうとすると
最短でも2年はかかります。
栄養士養成の学校は主に短期大学か専門学校で
どちらも、2年制の学校がほとんどです。
なので2年制の栄養士養成学校に入学し卒業するには、絶対に2年かかります。
詳しいことはこちらの記事に書いていますので、より詳しく知りたい方は見てみてください。
参照:栄養士免許は最短何年で取れるの?栄養士免許の取得までは最短で2年。管理栄養士免許は最短でも4年かかるよ。
まとめ
- 栄養士の資格は、指定の短大や専門学校(夜間や通信の学校は無い)に入学し、必要な単位を取得し卒業すれば、栄養士免許を貰える
- 栄養士免許だけなら短大や専門学校でいいが、管理栄養士まで取りたいなら4年制の管理栄養士養成校に行くべき
- ユーキャンなどの通信講座の中にある「管理栄養士」の通信講座は、管理栄養士国家試験の受験資格がある人が対象
- 受験資格を得るには、指定の学校で栄養士免許を取得後、栄養士として働き実務経験を積むか、4年制の管理栄養士養成校に入る。の2つしか管理栄養士になる方法はない

